大会長挨拶
日本病院薬剤師会関東ブロック第55回学術大会
大会長 飯塚 雄次
一般社団法人 千葉県病院薬剤師会 会長
帝京大学ちば総合医療センター 薬剤部長

このたび、日本病院薬剤師会関東ブロック第56回学術大会を、一般社団法人千葉県病院薬剤師会が担当し、2026年8月22日(土)~8月23日(日)の2日間にわたり、幕張メッセ(国際会議場全館・国際展示場ホール)にて開催することとなりました。
大会テーマは、「人の想いをつなぐ薬剤師」としました。医療従事者の使命は、「患者安全」が根底にあると思います。薬剤師は、薬学的知見に基づき安全で適切な薬物療法の実践が求められています。
私は、「患者の想い」「薬剤師の想い」「他職種の想い」「地域の想い」「薬剤師の卵(学生)たちの想い」「薬学教育者の想い」「医薬品製造者の想い」などの「人の想い」がつながることが患者安全へつながると考えています。しかし、ただ単に感情的な人の想いではなく、薬剤師全体の取り巻く環境を理解し、整理し、発展させることが重要だと思います。
人の想いをつなげるためには以下のものがあると思います。
- 科学的根拠に基づいた知識
- コミュニケーション(人-人のつながり)
- 業務の効率化(タスクシフト・シェアなど)
- 病院同士、病院-薬局、病院-介護の連携
- 薬学教育との連携
- 病院薬剤師の確保(病院薬剤師がいないと想いをつなぐことが出来ません。)
- 先進的な薬剤業務の構築
- サイエンスとしての薬学
本大会は、上記の想いを伝える特別講演、教育講演、シンポジウム、一般演題、ポスター発表等を予定しています。また、薬学生と我々が一緒に病院薬剤師の未来を考えるセッションも企画します。より多くの薬学生の参加を期待いたします。
大会に参加するすべての皆様にとって、楽しく実りある意見交換の場となりますことを願っております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。